中国における化粧品規制の最近の動向 ニュースレター第14号

化粧品市場の成長率が世界平均で4-5%なのに対し、中国の過去5年間の平均年間成長率は10%を超えており、化粧品企業にとってはやはり魅力的なマーケットです。中国で化粧品を販売するためには、当然中国法を知っていなければなりません。

市場の急成長にあわせ、中国では30年前に制定された化粧品規制の最上位法規である「化粧品衛生監督条例」が改訂され、本年1月1日より新たに「化粧品監督管理条例」として施行されました。具体的な運用方針については随時定められるという方針で、国家薬品監督管理局(NMPA)より、複数のガイドラインが発表されています。また、本年10月には、新条例及び「化粧品製造監督管理措置」を十分に実施するために、オンライン化粧品販売の監督を強化し、違法化粧品のオンライン販売の使用を厳しく取り締まるキャンペーンを2021年10月から2022年10月まで全国的に行うことがNMPAより発表されました。

NMPAによれば、当該キャンペーンの焦点は、以下の3点となります。

  • 未登録化粧品、第三者の化粧品登録証明書を使用している化粧品の摘発
  • ラベルに違法な表示が記載されている化粧品の摘発(記載が真実であり正確であるか、化粧品登録内容と一致しているかなど)
  • 品質と安全性のリスクがある化粧品の摘発(主な対象は、子供の化粧品や美白化粧品などの特殊化粧品)

ここで注意しなければならないのが、このキャンペーンがEコマース・プラットフォーム事業者も規制の対象としていることです。プラットフォーム事業者もそのプラットフォーム上で取り扱う商品に違法な点がある場合は、罰則が課される可能性があります。

一方で、取締りの強化は、ブランドのオーナー側にとっては、自社の化粧品を販売する第三者が法を遵守するようになるため、ブランドにダメージを与えないようになるというメリットが考えられます。

このキャンペーンの運用は、各地方の医薬品規制当局が、管轄区域内の商品及びEコマース事業者を調査し、摘発することによって行われます。

新しい化粧品監督管理条例の施行にあたり、化粧品市場の監督に法の支配を及ぼすという中国政府の断固たる決意があらわれているといえます。(2021年12月18日)

 

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