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化粧品の共同の研究開発をしているが、商品に関する情報が外に漏れないようにしたい。(秘密保持契約書)
- #秘密保持契約書
ドクターズコスメとして、某大学の有名な医学博士と新製品を研究開発することになりました。
メディアに取材されることも多いということもあり、研究している段階から外部に企画内容を話してしまい競合他社にコンセプトが伝わってしまわないか心配なのですが、どうにか防げないでしょうか。
解決への道筋
契約でその医学博士に今回の開発について秘密保持義務を負担させます。それにより企画内容が外部に開示・漏洩することを防ぐことができますし、万一開示・漏洩された場合には、損害賠償を請求することができるようになります。
秘密保持契約は、共同開発契約等本契約に秘密保持義務を定めた条項を含める場合と、本契約とは別個に秘密保持契約を締結する場合があります。
弁護士からのポイント
秘密保持契約書は、テンプレートをもっている会社も多いかもしれませんが、対象となる秘密情報を「秘密」等明示を必要とする等、確定するか、「本件に関し開示される情報すべて」のように特に確定しないでおくか、その有効期間を一定期間に限るか、秘密保持義務については、永久に有効にするか、等の様々なパターンがあります。
これについては、開示する秘密情報が多いか、開示をうける方が多いか、開示する秘密情報が陳腐化するまでの期間等を考慮して、個別の考慮することになります。
例えば、主に秘密情報の開示をうけるのであれば、開示をうける情報を秘密にしなくてはならないのか否かは、明確である必要があります。
また、情報が陳腐化するまでの期間は情報によって判断する必要がありますが、開示を受ける側とすれば、できるだけ期限を限るように交渉するべきです。なんとなく「秘密情報だから無期限でもしかたないや」などと考えていると、将来当該情報を永久に厳格に秘密として保護しておかなくてはならないという決して軽くはない義務を負うことになります。
私も様々な業界の多くの秘密保持契約書をみてきましたが、特に秘密保持契約が重要であるIT業界では、秘密保持期間を3年~5年くらいに限定している例が多くなってきているように思われます。IT業界では情報が重要な要素の一つであると思いますが、その進歩の早さから、秘密保持を長期に守らせるのは、現実的ではないし、お互いにプラスではないと考えているのだと思います。