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エステティシャンの解雇(解雇)
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当社はエステサロンです。エステティシャンは、全て女性で家庭の都合もあるので、パートタイムで働いてもらっているのがほとんどです。
その中で、顧客から評判の良くないエステティシャンがいるのでやめさせたいのですが、問題にならないようにするにはどうしたらよいでしょうか?
解決への道筋
解雇をするためには、客観的に合理的な理由があり、社会通念上相当であると認められる場合でない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とするとされています。
労働者の労務提供の不能や労働能力または適格性の欠如・喪失は、「客観的に合理的な理由」になり得ますので、「顧客から評判の良くない」理由が、これに該当するのであれば、解雇を検討することができます。
もう一つの要件の「社会通念上相当であると認められる場合」については、一般的には、解雇の事由が重大な程度に達していて、他に解雇回避の手段がなく、かつ労働者の側に宥恕すべき事情が殆どない場合にのみ認められています。
様々な事情が考慮されるので確定的なことはいえませんが、もしこのエスティシャンが、その特別な技術を評価されて即戦力として採用されたのに、その技術を持っていなかったというような場合には、この要件を満たしていると判断される可能性があります。
弁護士からのポイント
解雇はできるだけ避けるようにしなければならないので、評判がよくないとすれば、その理由を解明し、エスティシャンに改善を促す等問題の解決を図るという事実も必要です。
そのように会社が解雇を避けるための様々な手段を講じてなお改善がみられない場合にやっと解雇が正当化され得ます。
また、これら手段を講じたことについては、裁判になった場合は、証明する必要がでてきますので、証拠を残しておいてください。