景品表示法に基づく法的措置事件の概要について（令和5年度）

「Ｄｒ．味噌汁」と称する食品を、「ｂｅａｕｔｙ ａｗａｒｄ」と称する同社が運営するウェブサイトにおいて、「それは今までとは全く違う、“我慢しない”ボディメイク法で、『これだ！』と思って試してみることに。 辛い食事制限や運動ではダメだった僕も、 その方法を試してみると…」との記載と共に、細身で筋肉質な上半身の人物の画像、「いいカラダじゃん。 自分でもほれぼれしてしまうくらいです！（笑） その方法を試し始めて数ヶ月たちましたが、明らかに周りの対応が違うんです。 『ステキですね』 『ジムでも通ったの？』といろんな人に言われましたが、違うんです！！ ★無理な食事制限ナシ★ ★辛い運動ナシ★ それだけ？ と思いますよね。それだけなんです！」等と表示することにより、あたかも、本件商品を摂取するだけで、本件商品に含まれる成分の作用により、容易に著しい痩身効果が得られるかのように示す表示をしていた。

提出資料は、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められず。

（令和4年4月5日に措置命令）

自社ウェブサイトにおいて、目が白濁している犬のイラストと共に、「年齢とともに不自由になっていくココ・・・ 若々しかった目の輝きもなくなったような・・・」等と表示することにより、あたかも、本件商品を犬に摂取させることにより、犬の白濁した瞳が改善する効果が得られるかのように示す表示をしていた。

→提出資料は、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められず。

「食べさせやすさ」、「愛犬家におすすめ」、「初めてでも安心」、「口コミ人気」、「長く続けられる」、「友人にすすめたい」、「品質満足度」など、それぞれ客観的な調査方法で調査した結果において、それぞれ第１位であるかのように示す表示をしていた。 実際には、委託した事業者による調査は、本件７項目について、当該事業者が指定する本件商品及び他の事業者が販売する同種商品に関する各事業者のウェブサイトの印象を問うものであり、回答者の条件を付さずに当該事業者に登録している会員全員を対象に行われたものであって、該当商品及び他の事業者の同種商品に関してそれぞれ客観的な調査方法で調査したものではなかった。

*令和6年3月26日に当該行為に対して課徴金納付命令（1016万円）

「きなり匠」、「きなり極」と称する各商品を販売するに当たり、「中性脂肪 ＬＤＬコレステロール 血圧が気になる方へ」、「【届出番号】Ｇ６１７」、「【届出表示】本品にはＤＨＡ・ＥＰＡ、モノグルコシルヘスぺリジン、オリーブ由来ヒドロキシチロソールが含まれます。ＤＨＡ・ＥＰＡには中性脂肪を低下させる機能があることが、モノグルコシルヘスペリジンは血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが、オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のＬＤＬコレステロール（悪玉コレステロール）の酸化を抑制させることが報告されています。」等と表示するなど、あたかも、商品に含まれている各成分の作用により、中性脂肪を低下させる効果、高めの血圧を下げる効果及び血中のＬＤＬコレステロールの酸化を抑制させる等の効果が得られるかのように示す表示。

提出資料は、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められず。

ダイレクトメールや商品同梱チラシなどにおいて、商品に含まれる珪素の作用により、血液をサラサラにする効果、高血圧、高血糖及び糖尿病を改善する効果、シミ、シワ及びイボを解消する効果、二日酔いすることなく目覚めを良くする効果、アトピー性皮膚炎を解消する効果、化粧品1の浸透性を高める効果、体内脂肪を浄化排出する効果、髪の量を増やし、肌に張りを出す効果、老化を防ぐ効果並びに動脈硬化症を予防する効果などが得られるかのように示す表示をしていた。

合理的な根拠を示す資料を提出せず。

自社ウェブサイトにおいて、「機能性表示食品 届出番号Ｆ９５６」並びに「内側からキレイに Ｓｌｉｍ Ｓａｐｏ スリムサポ 食事のお供に ダイエットのお供に １日１回、飲むだけ簡単♪ 肥満気味な方の体重・・・体脂肪・・・内臓脂肪・・ ウエストサイズの減少・・をサポート 高めのＢＭＩを減らす機能が報告されているサプリメントです。」との記載と共に、段々となった腹部の肉をつまむ人物のイラスト及び細身の人物のイラスト等と表示するなど、あたかも、商品に含まれる成分の作用により、誰でも、容易に、外見上、身体の変化を認識できるまでの痩身効果、顔面の美白（シミが薄くなる）効果、アンチエイジング効果及びスポーツパフォーマンスの改善効果等が得られるかのように示す表示をしていた。

→提出資料は、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであると認められず。

⑵ウェブサイトにおいて、例えば、「認定」との記載と共に、本件商品の容器包装の画像、「『スリムサポ』とは 肥満気味な方の体重・・・体脂肪・・・内臓脂肪・・ ウエストサイズの減少・・をサポート 高めのＢＭＩを減らす・・・機能・・が報告されているサプリメント」及び「消費者庁が認定した機能性表示食品です。」等と表示

イ 広告作成等を行う事業者等に運営を委ねるウェブサイトにおいて、「機能性表示食品とは、根拠に基づいて効果が届出されているもので国が激やせする効果を認めているんです！」、「国が痩せると認めたサプリ」及び「国が痩せる効果を認めた機能性表示食品」等と表示

 →実際には、消費者庁が本件商品に表示された効果が得られることについて認めた事実はない。

アフィリエイトサイトにおいて、「何をやっても太る理由が判明！ 食べてないのに太るのは“燃焼力”がないから ５０ｋｇ以上の女性 ９割がしていない ３週間で６０．８ｋｇ→４７．２ｋｇまで痩せた方法がすごい！」との記載と共に、引き締まった腹部の画像等と表示するなど、あたかも、商品に含まれる成分の作用により、誰でも容易に腹部の脂肪が落ち、外見上の変化を認識できるまでの腹部の痩身効果が得られるかのように示す表示。

→提出資料は、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであるとは認められず。

⑵ アフィリエイトサイトにおいて、「３０～６０代女性が選ぶダイエットサプリ Ｎｏ．１」等と表示するなど、あたかも、ハハハラボが販売する本件商品及び他の事業者が販売する同種商品について、実際に利用したことがある者又は知見等を有する者に対して「３０～６０代女性が選ぶダイエットサプリ」、「一番継続しやすいダイエットサプリ」、「コスパが良いと思えるダイエットサプリ」等の全６項目をそれぞれ調査した結果において、ハハハラボが販売する商品の順位がそれぞれ第１位であるかのように示す表示。

→実際には、ハハハラボが委託した事業者による調査は、回答者に対し、ハハハラボが販売する商品及び他の事業者が販売する同種商品について実際に利用したことがある者か又は知見等を有する者かを確認することなく、本件商品と特定の９商品のみを任意に選択して対比し、各事業者のウェブサイトの印象を問うものであり、客観的な調査に基づくものではなかった。また、前記表示は、調査結果を正確かつ適正に引用しているものではなかった。

ポット用ティーバッグ３０個入りの食品を販売するに当たり、同梱して配布した冊子において、体型が異なる２名の人物のイラストと共に、「もう一度、あの頃のスリムな私に！」、飲料の入ったティーカップの画像と共に、「漫画でわかる！ 日本一※売れている中年太りサポート茶とは！？」及び「２年半で－４３ｋｇ！！ その方法を公開中！」等と表示するなど、商品に含まれる成分の作用による著しい痩身効果が得られるかのように示す表示。

→提出資料は、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであると認められず。

「ＦＬＡＶＯＳ（フラボス）」と称する食品を、アフィリエイトサイトにおいて、例えば、「ＮＨＫ出演医師も大注目！お腹の脂肪、減り方凄すぎ！！東大が研究する新成分で５０代でも成功者続出中！」等と表示するなど、あたかも、本商品に含まれる成分の作用により、食事制限や運動をすることなく、容易に顕著な腹部の痩身効果を得られるかのように示す表示。

→提出資料は、当該表示の裏付けとなる合理的な根拠を示すものであると認められず。